過酷な世界でも守り抜いてくれそうな屈強イケメン勢ぞろいのアクション作品3選

科学の発展した現代ではなく、魔物や暴漢による略奪が珍しくない荒れた土地を、己の力だけで生きていく必要に迫られたら……。電気やネットが使える便利な世界に生きている私たちには、非常に厳しい世界となることは間違いありません。
そんなデストピアのような世の中で、鍛え抜かれたボディを武器に逆境に立ち向かう、凛々しくも麗しい主人公たち。こんなヒーローに守ってもらえたらと胸が高鳴ってしまいそうな、中世ヨーロッパの雰囲気を感じる作品3選をご紹介します。
ハラハラ、ドキドキの壮大な物語へ飛び込みましょう！

Netflixシリーズ「ウィッチャー」

ウィッチャーは、ポーランドのファンタジー作家アンドレイ・サプコフスキによる、ファンタジー小説を原作とするNetflixオリジナルシリーズです。欧米の小説らしい緻密な世界観と構築された歴史を背景に、数々のキャラクターが絡み合って物語が進行していきます。

主人公は人々の生活を脅かす怪物退治を生業とするウィッチャーと呼ばれる魔法剣士・リヴィアのゲラルト。ウィッチャーは幼少期から訓練を受け、変異誘発剤を摂取するなどして人工的に作られたミュータントのため、気味が悪いと忌み嫌われ迫害も受けています。
そんなゲラルトが運命に導かれるように、シントラの王女シリ、ヴェンガーバーグのイェネファーをはじめとする仲間と出会い、さまざまな思惑に翻弄されながら固い絆で結ばれていくというのが主なストーリーです。

シーズン2までは複数の時間軸が複雑に絡み合い、ゲラルト、イェネファー、シリら3人の視点で各々の物語が続きます。ゲラルトとシリがなぜお互いを探すことになるのか、その運命の結び付きの発端となったできごとや、ゲラルトとイェネファー、イェネファーとシリの関係がどのようになっていくのかが気になり、この世界に引き込まれていくでしょう。

印（いん）という基礎魔法と、能力を強化する霊薬を使い魔物と戦うゲラルトの巧みな剣技、最強ともいわれるイェネファーの魔法といった見せ場を織り交ぜながら、シリに宿る驚くべき力を手に入れようと暗躍する勢力と、そんなシリを守るゲラルトとイェネファーの旅が始まります！

変異によって白髪となった、無口でクールなトップクラスウィッチャーのゲラルトを演じるのは、「マン・オブ・スティール」のスーパーマンで素敵な優しい笑顔を見せたヘンリー・カヴィル。原作小説を読んだ人はもちろん、ゲームでウィッチャーシリーズに親しんだ人も、そのイメージ通りの姿や雰囲気で期待を裏切らないはず。

単なる怪物退治のダークファンタジーではなく、陰謀と権力、覇権をかけた争い、心に秘めた葛藤といった重厚なテーマをバックに、ゲラルト、イェネファー、シリが集い引き裂かれていく先の読めない展開をお楽しみください。

Netflixシリーズ「ウィッチャー」独占配信中

Netflixシリーズ「ヴァイキング ～ヴァルハラ～」

8～11世紀。沿岸部を中心に西ヨーロッパへ侵略した、北欧の武装集団がヴァイキングです。
イングランド侵攻をはじめ、パリを包囲するなど、積極的な活動をしていたヴァイキングは、ロンドン近郊に定住地を築くほど勢力を拡大していました。ところが100年後、イングランド王エゼルレッド2世は突如として、居住を認めていた彼らを一人残らず排除するという行動に出ます。
これに対し、デンマーク王クヌートは全ヴァイキングを招集。イングランドに報復するため、ノルウェーのカテガットで軍の編成を行うのでした。

ちょうどそのころ、グリーンランドから5週間の船旅を経てカテガットを訪れていたレイフ・エリクソン率いる10人ほどの集団は、ヴァイキング虐殺というできごとと、イングランド侵攻部隊が集まっていることを知りました。彼らは、かつてレイフの妹フレイディス・エイリクスドティールに乱暴をし、背中に十字架の傷を印した犯人を追って、このカテガットにやってきたのです。

港で復讐相手を見つけたフレイディスは、すぐにでも襲撃しようとしますが、兄のレイフに止められます。そのまま編成軍の駐屯地に紛れてしまった男の様子を探るため、ひとり潜入したレイフは争いに巻き込まれるものの、襲ってきた複数人をたやすく撃退。様子を見ていたノルウェー王子ハーラル・シグルズソンから、その強さと操船技術を認められ、イングランド戦への参加を打診されますが、フレイディスの復讐を遂げるためこれを断るのでした。

ところが一度は辞退したものの復讐を巡り窮地に陥ったふたりは、ハーラルの計らいにより刑の執行を延期される代わりに、レイフのイングランド侵攻部隊参加が決定。こうして出会ったレイフ、フレイディス、ハーラルたち3人それぞれの運命の歯車が回り出します。
復讐に燃えるヴァイキングでしたが、オーディンを主神とする古来よりの信仰を大切にする者と、ヨーロッパ定住を経験しキリスト教に改宗した者による信仰の違いの衝突は日常茶飯事というありさまです。このような不安定な状況で、イングランド攻撃が成功するのか、そしてレイフ、フレイディス、ハーラルたちの行く末は……。

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Netflixシリーズ「ラスト・キングダム」

バーナード・コーンウェルの小説「The Saxon Stories（原題）」が原作の歴史ドラマが「ラスト・キングダム」です。
100年ほど時代は前後しますが、先に紹介した「ヴァイキング ～ヴァルハラ～」がヴァイキング側から見たイングランド攻撃なのに対し、「ラスト・キングダム」はイングランドがヴァイキングを駆逐していく様子を描いています。

ときは866年、イングランド北部ノーサンブリア太守のウートレッド卿は、侵略してきたデーン人（ヴァイキング）との戦いに敗れ命を奪われます。その息子ウートレッドは戦場でデーン人のリーダー・ラグナルに挑むものの一蹴。見どころがあると考えたラグナルは、ウートレッドと、同じくサクソン人の少女ブリーダを奴隷として館に連れ帰るのでした。
ウートレッドとブリーダは奴隷ではあるものの、ラグナルの娘テューラの遊び相手として気に入られ、次第にデーン人の暮らしになじむように。そんなある日、事件に巻き込まれたテューラを救ったウートレッドは、ラグナルから勇気を認められ息子として迎え入れられます。

月日は流れ、青年となったウートレッドとブリーダは互いを結婚相手と意識しあう関係になっていました。しかし、ラグナルの家族たちとデーン人の一員として過ごした日々に終止符を打つできごとが起き、2人はラグナルとその妻たちといった後ろ盾を一気に失ってしまいます。

デンマーク将軍にしてヴァイキングのリーダー・アバに、ラグナルが殺されたことを報告に行くことにしたウートレッドとブリーダ。しかし、ラグナルたちを殺したのはウートレッドだという噂を先に広められ、アバの助けを得るどころか、逆に追われる立場になってしまうのです。
アイルランドに向かっていて襲撃を免れたラグナルの息子・小ラグナルの元に身を寄せようというブリーダ。これに対しウートレッドは、ノーサンブリア太守の父に仕えていたベオッカ司祭が残した「ウェセックスのアゼルレッド王を訪ねなさい」という言葉を思い出し、ウェセックスへ行く提案をするのでした。

ところが、長くラグナルたちと暮らしてきたウートレッドとブリーダは、衣装や頭髪、生活様式がデーン人にしか見えず、サクソン人であると信用してもらえません。そこで、デーン人の戦闘方法や行動パターンを知っているからこそできる、相手の弱点を突いた戦い方を提案。アゼルレッド王たちに少しずつ認められていくようになります。
こうして、サクソン人として生まれデーン人として育ったウートレッドの葛藤を背景に、イングランド最後の王国となったウェセックスのヴァイキングへの反撃の戦いが幕を開け、彼らの激動の物語が展開されていくのです。
ウートレッドとブリーダは結ばれるのか、二人の未来に待ち構えているもの、そしてイングランドとヴァイキングの戦いの行方など、怒涛の展開が待っています！

Netflixシリーズ「ラスト・キングダム」独占配信中

まとめ

時代や世界観は違えど、宿命にもがきながらも自分の道を切り開く男たちの姿は素敵ですね。
それぞれのキャラクターが抱える葛藤や成長を描いたドラマで、己の力で未来を切り開いていく、男たちの熱い世界をぜひ楽しんでください。