ラストはどうなったの!?「その後」も気になるピュアな恋「泣きたい私は猫をかぶる」はエンドロールまでが見所!

ラストはどうなったの!?「その後」も気になるピュアな恋「泣きたい私は猫をかぶる」はエンドロールまでが見所!

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特集記事

「私はあなたの力になりたい。好きって言われたい。」

青春、恋、猫、そして心洗われるような美しい風景……!
リアルな世界と不思議な世界の、丁度間にあるような、心温まる青春ファンタジーはいかがでしょうか?
本記事ではその魅力をご紹介します

あらすじ

あらすじ

「笹木美代」は、「ムゲ(無限大謎人間)」と呼ばれている、元気いっぱいで自由奔放な中学2年生。
そんな美代には不思議な「面」を被ることで、なんと猫になれてしまうという秘密が……。

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人間の姿のときには空回りしてばかりで、片思いの彼「賢人」に相手にされない美代。
美代は猫になった姿で賢人に会いにいくことで、心の距離を縮めようとするのでした。

しかし、美代は自分自身を取り巻く家庭環境や悩み、自分を誤魔化し続けることを選んでしまいます。
そうしているうちに、いつしか猫と人間との境が曖昧になって、人間の言葉がわからなくなってしまうのでした。

そんな中、お面をくれた猫店主から人間を捨てて猫として生きるように迫られてしまい……!?
猫でいることで、賢人の近くにいることができなくなる。でも、私に戻ることもできなくなる。
自分が誰に支えられているのか、誰に元気づけられているのか、それに気づいたとき、2人の心は動きだすのでした。

果たして美代は人間の姿に戻ることができるのでしょうか?

「猫をかぶる」という意味の深さに注目!

「猫をかぶる」という意味の深さに注目!

発言と行動が裏腹な、美代のココロ。
奇想天外な行動をとるのも、「こんな私は嫌われても仕方ない」という、心のバリアであり、本当は繊細な心を隠して「猫をかぶっている」のでした。
美代だけでなく賢人もまた、家のことや進路のことで悩んでいる心を隠しています。

人は誰もが、環境や場所に合わせて猫をかぶっているのかもしれませんね。
だからこそ猫になった自由さ、現実の絡み合う悩みから解放される自由きままさに、美代は惹かれたのかもしれません。
そんな中、猫店主に人間の顔を捨てて猫として生きなさいという、甘い誘惑はどれほど甘美なものだったことでしょう。

美代が気づかないだけで、美代の周りには愛に溢れています。美代思いの、ヨリちゃんとの友情にも胸が熱くなりますよ!

自分自身の弱さを見つめることは勇気が必要なこと。
主人公たちがそれぞれに向き合って進む姿を応援したくなります。

可愛い猫たちに癒されること間違いなし!

可愛い猫たちに癒されること間違いなし!

猫になった美代はもちろん、美代の家で暮らしている「きなこ」もシュッとした美人猫。
猫の世界に迷い込んだときも、洋服を着た個性溢れる猫ちゃんたちがいっぱい!

アメリカンショートヘア、シャム、アメリカンカール、タキシード、ペルシャ、マンチカンなどなど……。登場する猫ちゃんの種類も豊富! あなたの好きな猫ちゃんを見つけられるかもしれませんね。 

メスが多いと言われる三毛猫ですが、猫店主は男性の声。そんなところも、不思議な世界の店主という雰囲気にピッタリです。

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自分の欲しいものは欲しいという、あっけらかんとした性格も憎めません。
猫たちのしなやかな動きや、ふとした猫らしい動作も、忠実に表現されています。
製作者へのインタビュー記事にも描かれていましたが、猫の毛にもこだわっていて、輪郭線を実践で描いたうえに、毛のふわふわ感を足すという、時間をかけた制作になっているそうですよ。
猫の走り方にもこだわりがあり、動きのパターンも各カットに合わせているとのこと。

猫の世界はそれぞれに複雑な思いはあるものの、幸せそうに暮らしているのが印象的でした。

世界観と映像美にうっとりと見惚れてしまいそう

世界観と映像美にうっとりと見惚れてしまいそう

なんといっても、雨や光、風景の描き方が美しいのが本作品の魅力。

暑い夏を感じさせてくれる、赤みが掛かった色彩。猫の世界への非日常への描き方はキラキラしつつも、どこかノスタルジーを感じます。
紙での作業が主流だったところを、デジタルでの作業に切り替え、3DCGを取り入れた苦労話などもインタビューで語られていましたが、その透明感はため息が出る程の美しさ。

特に、3DCGを取り入れた背景は、日常や心情を鮮やかに表現しています。思い出や心情を表すときの、パステルカラー感もピュアな恋心にピッタリ。
街並みなどの背景モデルは、愛知県常滑市なのだそう。神社や公園、焼き窯など、映画のカットと同じ、実際の風景を観ることができます。

リアルな世界が登場すると、猫の世界も本当にありそうな気がしてきますね!

まとめ

人は誰でも言えない気持ちを胸に秘めていて、本当の自分を隠しているものかもしれませんね。
こちらのタイトルにもあるように、エンドロールまでがひとつの物語です。
それぞれを取り巻く環境が一体どうなったのか? 是非最後まで見届けてくださいね。
美代の心の内を知るまでは、テンションと行動が見ていられない! と思うかもしれませんが、繊細な心を守ろうとする裏腹な行動は、まさに青春なのではないでしょうか。
夜の静けさや、夕暮れ、朝焼けなど、透き通るような背景やアニメーションも美しく、癒されますよ!
是非本作品の世界観を堪能してみてください。

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