リアルすぎる出産シーンに思わず力がはいる!?「私というパズル」の名演技に注目!

リアルすぎる出産シーンに思わず力がはいる!?「私というパズル」の名演技に注目!

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カナダ、ハンガリー、アメリカ合衆国合作の映画「私というパズル」。

原題「Pieces of a Woman」と名づけられたこの作品は、切なく耐えがたい悲しみを経験し、前を向いて生きていく女性の人生にフォーカスした作品です。

主人公のマーサを演じたヴァネッサ・カービーによる迫真の演技が注目を集め、第77回のヴェネツィア国際映画祭にて女優賞を受賞。さらに、アカデミー主演女優賞にもノミネートされました。
なぜそれほどまでに演技力に注目が集まったのか? あらすじと、
思わず手に汗を握ってしまうシーンをご紹介します。

「私というパズル」のあらすじは?

「私というパズル」のあらすじは?

ボストンで生活する女性、マーサ・ワイス。お腹には夫・ショーンとの間に授かった小さな命を宿しています。
それなりに充実していた会社員生活も、いよいよ産休に入ることに。同僚たちにお祝いのパーティーも開催してもらい、楽しい気分のまま手続きを済ませて会社を後にしました。

シャイア・ラブーフ演じる夫のショーンは、マーサにとって頼れる存在。大変な妊婦生活の終盤を過ごしやすいようにサポートしてくれます。
ある日、ついに陣痛が訪れたマーサ。彼女は病院ではなく助産師のバーバラに自宅に来てもらい、より自然な状態でのお産を望みました。
しかし、その日は他の妊婦も同時刻にお産が始まり、駆けつけるまでに時間がかかってしまうという予定外の事態に……。

そうこうしているうちに、お産はどんどん進み、家の中で破水してしまったマーサ。ショーンもサポートしようとしますが、マーサの苦しむ姿に戸惑いを隠せません。

ようやく家に助産師がやってきたのですが、来たのはお願いしていたバーバラではなくイヴという別の助産師だったのです。
バーバラを待っていたマーサでしたが、イヴに従いながらお産を順調に進める事しかできない状態に。

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穏やかに、落ち着いてマーサをサポートするイヴ。このまま順調に進むとこの時は誰もが思っていたのですが……。

この作品のメインともいえる序盤の出産シーン。その後の衝撃な展開と、マーサの気持ちの変化に思わず身体に力がはいりながら観てしまう作品です。

メイキングが気になる! とにかくリアルな出産シーン

メイキングが気になる! とにかくリアルな出産シーン

この作品の見どころは、なんといってもヴァネッサによるリアルすぎる出産シーン。
実際に出産を経験したことがある人はもちろん、経験したことがない人や男性でも、映画作品だということを忘れて見入ってしまうこと間違いなし。

役を演じたヴァネッサですが、なんと自身は人生で出産を体験したことがないのだというから驚きです。
陣痛の感覚がどんどん短くなり痛みも強くなるときや、一時収まって少し余裕ができるときの、微妙な表情の変化をとても繊細に演じています。

「いよいよ生まれる!」というシーンでは、痛みで叫びまくるマーサを見て「不安」と顔に書いてあるかのようなショーン。実際のお産を見ているかのようで、「どうしたらいいかわからない!」という絶妙な表情も相まって、余計にリアルさが増しています。

この臨場感のある出産シーンだけでも、2時間ほどある作品中の30分前後もあり、特に力を入れて撮影が行われたのだろうと感じますね。

そしてこの出産シーンのリアルさを追求しているのが、マーサの妊婦姿です。服を着ている状態ならある程度お腹がふっくらした状態の再現はそこまで難しくないように思いますが、服をめくっても実際のようなリアルさ。
さらに、赤ちゃんが出てくるシーンの一部も、作りこまれたものとはと思えないほど。
壮絶なシーンの演技力はもちろんのこと、細かいメイキングなど、この作品には気になる部分が凝縮されています。

ちなみにヴァネッサはこの出産シーンを演じるにあたり、たくさんのドキュメンタリー映像やホームビデオを見たり、実際の出産を見学させてもらったりと、マーサを演じるための準備に挑んだのだといいます。

経験せずとも本物に限りなく近い部分まで演じられる、ヴァネッサの今後の活躍にも注目したいですね!

夫・ショーンとのすれ違い

夫・ショーンとのすれ違い

出産前から2人の絆の強さがあったのにも関わらず、出産を終えた後の2人の関係は一気に崩れてしまいます。

マーサは悲しい出来事を経験してしまったものの、自分を出産時に精一杯サポートしてくれたイヴに対して感謝をしていました。一方マーサの母親・エリザベスは、最悪の事態が起こったのは助産師のせいだと考え、知り合いの弁護士に頼んで民事訴訟を行おうと、マーサのいない所でショーンに提案します。

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ショーンはマーサの気持ちを尊重したい反面、エリザベスからの提案を受け入れ、終わりの見えない悲しい日々に終止符を打ちたいとも考えていました。
マーサからすれば訴訟を行うほど憎んでいるわけではないため、ショーンの考えにはあまり同意できませんが、大事な我が子を想う気持ちは同じでした。

それでも行き場のない感情をお互いに持て余していた2人は、些細なことですれ違いが生じ始めます。ショーンはマーサとエリザベスの板挟みになっていて、ストレスもたまっていく日々。

すれ違いが決定的となってしまったある夜。このシーンでも2人の絶妙な空気感がリアルすぎて、どちらにも感情移入してしまい、涙する人も多いかもしれません。
2人の仲はどうなってしまうのでしょうか? そこもこの作品の2つめの見どころなので、作品中でお確かめください。

まとめ

まとめ

「私というパズル」は、大きな展開があるストーリーではないものの、終始リアルで誰かの人生の一部を間近で見ているような気持になる、不思議な作品です。出産シーンの部分だけでも、とてもよく作りこまれているので、それだけでも見る価値があるでしょう。

アカデミー主演女優賞にノミネートされた、ヴァネッサ・カービーの素晴らしい演技力にぜひ注目しながらご覧ください。

Netflix映画「私というパズル」独占配信中

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