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形はなした…「劇場版 モノノ怪 唐傘」女たちの情念が生み出すモノを斬り祓う条件とは
大奥に根付いたモノノ怪を斬り祓うために必要な条件のひとつがそろう。
独特の色彩と和紙に描かれたようなフィルター、多用されるカットといった唯一無二のビジュアルと、古来より日本人に親しまれてきた妖怪といった怪(あやかし)を題材にしたアニメ「モノノ怪」。
その「モノノ怪」の劇場版3部作の第1章となる「劇場版 モノノ怪 唐傘」は、カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭で、最優秀長編アニメーション賞にあたる今敏賞を受賞するなど、その完成度の高さは国内外から賞賛されるほど。
大奥という特殊な環境で生まれた情念を祓うべく、シリーズでおなじみの薬売りが怪異に向き合う壮大な物語が始まろうとしています。
薬売りを引き寄せたモノノ怪に迫る
幼少期から勉学に励み大奥でキャリアアップしたいアサ。自分の居場所を見つけるために大奥に飛び込んだカメ。
ふたりの新人女中が入った大奥には御水様という信仰があり、儀式では自分の大切なものを捧げなくてはいけないため、カメは大切な櫛を捧げたのですが、アサは大切なものが思い浮かばず、捧げものをしませんでした。
そんな大奥最大の目的は、幕府の最高権力者・天子の世継ぎを産むこと。各地から集められた女性たちの思惑が渦巻くこの世界に情念が蓄積されていき、やがてモノノ怪へとなり、異常な事態が発生するようになります。
異変を察知し大奥を訪れた薬売りは、モノノ怪を斬り祓うのに必要な3つの要素「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」のうち、カメの捧げた櫛が「形」であると確認し、物語はいよいよ佳境へ。なぜ彼女の櫛が「形」なのか、残りふたつはいったい何か。
幻想的なビジュアルと怪しい世界観、切なくも魂を揺さぶるストーリーは本編でお楽しみください。
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